経営者に知ってほしいがんの知識 /第4回 現役世代に増えるがん
がんのコラム 2017年5月15日
わが国では、年間約100万人が新たにがんになっていますが、3人に1人が働く世代です。64歳までに何らかのがんに罹患する確率は男女ともおよそ15%で、会社員の死亡の約半数が、がんによるものです。
今後10年間でがんと診断される社員の数は、全社員数が50人の会社で2.2人ですが、1,000人規模になると44人に上ると推計されています。
20~64歳の働く世代でがんに罹患した人の数は、2000年では約19万人と推定されていますが、2005年では約23万人、2010年では約28万人と急増しています。若い社員の数が減り、働く60歳代が増えるなど、「働き手の高齢化」が進んでいることが原因と考えられます。