経営者に知ってほしいがんの知識/第5回 がんを防ぐ秘訣12か条
がんのコラム 2017年6月5日
私は会社の経営者や社員にがんを知ってもらう必要があると考えています。今後、働く世代のがん患者が増えるからです。がんは一種の老化と言えますから、急速な高齢化とともに、がんが急増しており、日本男性の3人に2人、女性でも2人に1人が生涯にがんにかかります。
ただし、60歳までにがんにかかる確率は1割程度にすぎません。しかし、70歳まででは約2割になります。欧米とちがって移民を受け入れない日本では、若い労働力の減少を高齢者が補う必要があります。実際、日本の就労人口の1割以上が65歳以上の高齢者です。今後予想される定年延長はさらに会社にがん患者を増やすことになります。
とくに経営者の皆さんについては、75歳くらいまで現役バリバリといった方が多いと思います。日本の男性が75歳までにがんになる確率は3分の1もありますから、非常に大きなリスクだと言えるでしょう。