がんのコラム

2018年9月14日

経営者に知ってほしいがんの知識/第20回 ピロリ菌と胃がん

がん 健康管理

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胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌は日本最大の感染症で、日本人全体で約半数、60歳以上では6~8割が、この細菌を胃のなかに持っています。そして、この細菌感染が、胃がんの原因の95%以上を占めています。ピロリ菌は、不衛生な飲み水や食べ物などから感染し、胃の粘膜に住み着きます。このピロリ菌の感染が、胃粘膜に慢性の炎症を引き起こし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらに、胃がんの原因になります。

胃液は、金属も溶かしてしまうほどのpH1~2の強酸性ですから、ふつうの細菌は生きていけません。しかし、ピロリ菌が分泌する「ウレアーゼ」という酵素は、胃のなかの尿素を分解してアルカリ性のアンモニアを作ります。このアンモニアが胃酸を中和することで、ピロリ菌は胃のなかで生きていけるのですが、これによる炎症やピロリ菌が作る発がん物質が胃がんにつながるわけです。実際、ほとんどの胃がん患者さんはピロリ菌に感染しています。

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