この記事のタグ: がん 健康管理

経営者に知ってほしいがんの知識/第43回 定位放射線治療

がんのコラム 2020年9月24日

「定位放射線治療」が注目されています。がんの病巣だけにピンポイントに放射線を集中させる技術により、1回あるいは数回の治療で大線量を一挙に照射します。

定位放射線治療は「ガンマナイフ」から出発しました。半円球状に配列された約200個のコバルト線源から出る細いビームを一点に集束させて、たった1回の治療で、非常に高い線量を脳内の病巣に集中させることができます。

日本では、1990年に第1号機が東大病院に導入され、3000人以上を治療しました。開頭はせず、金属製のフレームを頭部に固定することで0.5ミリメートル以下の極めて高い精度で病変だけを狙い撃ちすることが可能です。

ガンマナイフ治療は原発性の脳腫瘍より、転移性脳腫瘍の治療で力を発揮します。神経組織から発生する原発性脳腫瘍は脳組織との親和性が高いため、周囲へ染み込むように浸潤します。しかし、肺や乳腺から発生したがん細胞が脳に転移しても、神経組織とは性質が違うため、正常の脳組織との間に明瞭な境界ができることが普通です。かつて長崎にあった出島やロサンゼルスの日本人街「リトル・トーキョー」に例えることができるかもしれません。

この記事は会員限定です。会員登録をして頂くと続きをお読み頂けます。

関連記事