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経営者に知ってほしいがんの知識/第56回 胃がんから大腸がん

がんのコラム 2021年9月6日

かつて、日本人のがんの代表は胃がんでした。たとえば日本でも私が生まれた1960年の男性のがん死亡の半分以上が胃がんでした。しかし今、胃がんは減っています。年齢構成を考慮した胃がんによる10万人あたりの死亡数(年齢調整がん死亡率)はこの10年で3割も減りました。

胃がんの原因の98%が子供のころのヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)の感染です。冷蔵庫の普及や上水道の完備など、衛生状態がよくなり、ピロリ菌の感染が減っています。現在の70歳以上では8割近くが感染していましたが、大学生で7%程度、中学3年生では4%にすぎません。米国では胃がんは、白血病や膵臓がんより少ない希少がんです。40年代にはかつての日本同様、がんのトップでした。日本より30年も早く冷蔵庫が普及して劇的に減ったのです。日本でもさらに胃がんは減っていくはずです。

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