財務力を鍛えたい

2016年3月24日

資金繰りの基本と資金繰り表(6分法)の例

税務・財務・会計 経営者 資金調達・予算管理 金利

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資金繰りは経営者の大切な仕事です

経営において損益計算と資金計画は車の両輪です。基本は“お金(資金)”の流れを管理することですが、「勘定合って銭足らず」という言葉があるように、利益の流れと資金の流れは一致しません。そのため、損益計算上は利益が出ているのに資金はショートしてしまうこともあります。

そのため、銀行からの借り入れなどの資金調達から始まり、その資金を何に使って、どれだけの利益を上げるのか。“お金(資金)”がスムーズに回るように一連の管理をすることは経営者の大切な仕事の1つです。

経営が順調な時でも資金の動きを把握して問題の兆候がないかを監視し、資金に余裕が出てきたら設備投資や借入金の返済などを検討することになるでしょう。逆に、経営が不調気味で資金繰りが厳しくなりそうな兆候がみられたら、収益の改善、売掛金の回収、金融機関借入による資金調達などを検討しなければなりません。特に金融機関借入については、事態が本格的に悪化する前に相談することがポイントです。

加えて、賃上げが求められている近年は、日頃から総額人件費をしっかりと管理し、新規の採用はもとより、既存の社員の離職防止をしなければなりません。足元のことではなく、中期的な視点で資金を管理する重要性が高まっているということです。

4つある資金の流れ

会社内に資金が流入する主なルートは次の2つです。

  1. 営業収入:製品の販売代金の回収など、営業活動に対応した資金の流入
  2. 財務収入:金融機関借入など、営業活動と直接関係のない資金の流入

一方、資金の流入と裏表の関係になりますが、会社から資金が流出するルートは次の2つです。

  1. 営業支出:製品の購入代金の支払いなど、営業活動に対応した資金の流出
  2. 財務支出:借入金の返済など、営業活動と直接関係のない資金の流出

財務収支は、資金調達とその返済などであり、比較的経営者がコントロールしやすい部分です。一方、会社の本業に対応する営業収支については、掛け売りや手形取引などのいわゆる「信用取引」を行うと、利益の流れと資金の流れが一致しなくなります。そこで、資金繰り表を作成して、たとえば「今月の損益計算上の利益は100万円だが、実際に手元に入ってきた資金は80万円」というように、資金を正確に把握することが重要になってきます。

資金繰り表で把握できる資金の流れ

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