財務力を鍛えたい

2016年3月17日

損益計算書を使った財務分析にチャレンジ

税務・財務・会計 資金調達・予算管理

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損益計算書を使って財務分析をしてみよう

財務分析を行う方法には「比率分析」と「実数分析」があります。また、財務分析を行う際の主な着眼点には「収益性」「成長性」「安全性」「効率性」があります。実際には、過去3期分程度の損益計算書の数値を基に、時系列で比較・分析することも大切です。

ここでは、経済産業省「中小企業実態基本調査」(記事執筆時点で最新データ)を基に、損益計算書のみで計算することができる「収益性」「成長性」に注目し、比率分析をしてみましょう。モデルとして、全産業の平均的な損益計算書の値と財務指標を計算してみましょう。全産業の平均的な 損益計算書と財務指標は次の通りです。

全産業の平均的な損益計算書と財務指標

1)売上高総利益率(売上総利益÷売上高)

売上高総利益率は、会社の収益性の指標の1つとして、売上高に占める売上総利益の比率を表しており、2013年度の値は23.5%となっています。売上高総利益率が高いということは、安く仕入れた原材料を付加価値の高い商品にして販売しているなどの状況を示しています。

3期分の推移について確認すると、2013年度は対前年度比で1.7ポイント低下しています。売上高が対前年度比10.1ポイント増加している点を考慮すると、売上高総利益率を下げることで、売上高と売上総利益の増加につながったとみることができます。

2)売上高営業利益率(営業利益÷売上高)

売上高営業利益率は、会社の収益性の指標の1つとして、売上高に占める営業利益の比率を表しており、2013年度の値は2.4%となっています。売上高営業利益率が高い会社は、本業で儲ける力が強いといえます。

3期分の推移について確認すると、2012年度の売上高は前年度を下回りましたが、それとともに売上原価、販売費及び一般管理費も低下した結果、売上高営業利益率が上昇しています。これはコスト削減の効果と考えることができるでしょう。

3)売上高経常利益率(経常利益÷売上高)

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