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2016年10月3日

忙しい経営者が、パートナーとうまくコミュニケーションを取るには?

コミュニケーション 経営者

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今、パートナーとの関係はうまくいっていますか?

「忙しくてパートナーや家族とコミュニケーションが満足に取れていない」。ビジネスパーソンなら、一度はこうした負い目を感じたことがあるのではないでしょうか。

特に経営者の場合、仕事とプライベートの境目がないので、パートナーや家族には負担を掛けてしまうことが多いかもしれません。経営者が負っている責任の重さは計り知れず、考えなければならないことも山ほどあります。「パートナーには経営者という立場を理解し尊重してもらいたい」というのが本音かもしれません。そこで本稿では、忙しい経営者がパートナーに“自分の応援団”になってもらえるよう、うまくコミュニケーションを取る方法を考えてみましょう。どのようなことに気を付ければよいかという「心構え編」と、上手にコミュニケーションが取れるちょっとした工夫として「実践編」を紹介します。

パートナーとのコミュニケーション術:心構え編~フィルターを外して向き合う~

多くの人は、常に進化しています(あるいは、進化するよう心掛けています)。そして、自分の進化を、身近なパートナーにこそ最初に気付いてもらいたいと思うのではないでしょうか。もしかしたら、あなたのパートナーは、1年前と同じではないかもしれません。極端な例ですが、長年連れ添ったパートナーがある日突然、「自分1人で起業して頑張ってみたいので家を出たい」などと言い出さないとは限りません。切り出されたほうは青天のへきれきかもしれませんが、言い出したほうから見れば、「昨日今日、急に思い立ったわけではない。長年構想を温めており、準備もしてきた。あなたが気付かなかっただけ」かもしれないのです。

理想は、パートナーが何も言わなくとも、その進化に一番最初に気付くことですが、それは恐らく無理でしょう。少なくとも、パートナーが「どのようなことにチャレンジしようとしているか」「今関心があるのは何か」「どのような人たちと付き合っているか」といったことを、話してくれるような関係をつくっておくことが大切です。そのために気を付けたいことの1つが、「フィルターを外す」ことです。

フィルターを外すとはつまり、相手を決めつけないということです。「あの人はああいう人だから」「あの人ならこう考えるはずだから」と決めつけていると、相手に対して聞く耳を持てなくなります。そうすると相手は、話をしてくれなくなってしまいます。“決めつけ”というフィルターを外して相手と向き合うよう心掛けるとよいでしょう。

パートナーとのコミュニケーション術:実践編~感情を伝えるよう工夫する~

パートナーとのコミュニケーションの実践でまず大切なのは、挨拶です。日本語には、世界にも類を見ないほど挨拶の言葉がとても多いといいます。「今日もあなたのことを気に掛けていますよ」という声掛けでもある挨拶は、人間関係のスタートといえます。

恐らく経営者は、会社で誰よりも挨拶をしているでしょう。社員一人一人に挨拶をして「体調が悪かったり悩みを抱えていたりしないだろうか」ということを確認したり、「今日も出社してくれてありがとう。1日頑張ろう!」という意味を込めたりと、挨拶を大事にしている経営者は多いでしょう。中には、「おはよう」に、「今日は外回りの日だね。お客様の話をよく聞くと今後のヒントになると思うよ」などの一言を添えて、社員一人一人とコミュニケーションを取っている経営者もいるかもしれません。それと同じように、パートナーにも挨拶をするときに、「おはよう、今日は天気が良さそうで気分がいいね」など、一言添えてみるのも一策です。

一言添えるときに大切なのは、事実に加えて「感情を伝える」ことです。そうすると「あなた自身」が見えてくるからです。メールやLINEなどでパートナーとコミュニケーションを取るときもしかりです。「今日、帰りが遅くなる」という事実を伝えた後に、「明日は早く帰るからごめんね」の一言があるだけで、あなた自身の感情が見えるので、コミュニケーションが一歩深まるでしょう。

仕事上のパートナーとの上手な付き合い方にも生かせる

パートナーが夫や妻である場合のコミュニケーション術は、仕事でも大いに役立つ考え方です。特に経営者は、ほとんど毎日、社員とのコミュニケーションの“取れなさ”や、社員の指導に悩んだり困ったりしているでしょう。「フィルターを外して向き合う」「感情を伝えるよう工夫する」といった方法は、社員とのコミュニケーションにも同じように取り入れることができます。

例えばささいな会話でもいいので、経営者として社員一人一人に「あなたのことを気に掛けているよ」という気持ちを伝えること。それは、その人の存在そのものを認めることに他なりません。人間は、誰かの役に立ちたい、頼りにされて喜ばれたいという気持ちを誰もが持っています。特に、それが経営者からの言葉ということになれば、社員は大いに力を発揮しようと奮起してくれるに違いありません。誰かの役に立ち、そして誰かに喜ばれれば、人は「ここが自分の居場所だ」と感じることができます。パートナーにも、社員にも、そうした気持ちを持ってもらえれば共に良い関係を築くことができるでしょう。

良い関係は、「継続」することが肝心です。それを実現するために実践するとよいことを最後に考えてみましょう。年に一度か二度でいいので、記念日(結婚記念日やパートナーの誕生日など)には、パートナーと、オシャレして、普段は行かないようなグレードの高いレストランへ行っておいしい食事を楽しんでみましょう。そして日ごろの感謝を伝えると、きっとお互いの距離が縮まるでしょう。

社員に対しても同じです。創業記念日や創業○周年などのときには、記念日らしく、特別にレストランを貸し切りにして会食するなど、思い切っていつもと違ったことをしてみましょう。そうすると、仕事上のパートナーとも、社員とも、思い出に残る特別な時間を一緒に過ごして、気持ちの距離を縮めることができます。経営者自身も含め、皆にとって、きっと明日からの活力になるでしょう。

以上

※上記内容は、本文中に特別なことわりがない限り、2016年9月29日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

執筆者
行政書士/マリッジデザイン株式会社
代表取締役 湯原玲奈(ゆはら れいな)

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1973年生まれ、東京都大田区出身。名前はなぜかスペイン語で「女王」の意味。
ニュージーランドでの現地小学校教師生活、米国公認会計士の専門学校での受験ツアー担当、BBC World Japanでの法人営業職を経て、行政書士資格を取得。外国人の在留ビザ申請や建設業許可を得意とする。10年育った地域に恩返しをしようと、大田区内の士業・専門家とともに一般社団法人おおた助っ人を設立。専門家のための勉強会や、複数の専門家に一度に相談できる「出口の見える無料相談会」を定期的に開催している。また、行政書士として離婚相談を多数受ける中で、何とかして離婚を回避し夫婦を幸せにしたい! という強い思いを抱くようになり、すてきなカップルになるための新しいコミュニケーションツール「マリッジノート(登録商標)」を開発。「社会の最小コミュニティーである夫婦が幸せになれば必ず日本は幸せになる!」という想いを胸に、「しあわせふうふ10年プロジェクト」と題した活動を展開中。プライベートでは「最強の味方」であるパートナーの夫と、中学2年の娘との3人家族。

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