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2017年4月17日

ゴールデンウイーク(GW)は 温泉旅行で心身リフレッシュ!

健康 趣味・娯楽

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休暇が取れたら「温泉」へ

いよいよ大型連休(ゴールデンウイーク)が近づいてきました。今年は日並びがよく、最長9連休という人も少なくないのではないでしょうか。思い切って海外に行くのもよいですが、新年度の疲れが少したまってきたこの時期には、ゆったりと日本の温泉を堪能して、心身をリフレッシュさせる旅に出かけてみるのもよいでしょう。

以降では、「温泉は何に効くといわれているのか」「温泉に入るときに気を付けたほうがよいこと」など、温泉に行くときに知っておきたい“ちょっとした知識”を紹介します。

なお、以降で掲載している温泉の基礎知識などについては、一般的にいわれているもの、環境省により紹介されているものなどです。効能などには個人差があることに注意が必要です。

「温泉」を知る~基礎知識編~

1)そもそも温泉とは?

温泉地だけでなく、町なかでも目にする温泉表記。何となく体にいいのはわかるけど、普通のお湯とどう違うの? と疑問に思いませんか。実は「温泉法」という法律により、しっかり定義付けがされています。

定義によると、「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭酸水素を主成分とする天然ガスを除く。)」で、「温泉源から採取されるときの温度が摂氏25度以上」のものか、リチウムイオンやラドンなど19種類の物質のうち1つ以上が規定量以上含まれているものが「温泉」です。

2)泉質や効能とは?

温泉のうち、特に治療の目的に役立つ泉質をもつ温泉を「療養泉」といいます。よく、温泉の効能は……などといわれますが、正しくは「適応症」といいます。療養泉には、必ず泉質名が付けられ、泉質ごとに適応症があります。適応症は泉質を問わず共通する「一般適応症」と泉質によって異なる「泉質別適応症」に分かれます。

環境省によると、一般適応症には次のようなものがあります。毎日忙しい経営者やビジネスパーソンに関係しそうなものが、多くみられるのではないでしょうか。

  • 筋肉、関節の慢性的痛み、こわばり
  • 冷え性、末梢循環障害
  • 自律神経不安定症やストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
  • 疲労回復、健康増進(生活習慣病改善など)
  • 胃腸機能の低下(胃がもたれる、ガスがたまるなど)
  • 軽症高血圧

次に泉質別適応症ですが、療養泉の泉質は、温度や主な含有成分に基づいて大きく10種類に分類されています。次の表で泉質の特徴と泉質別適応症を簡単に紹介します。

ちなみに、温泉を飲む「飲泉」は、身体に直接とりこむことになるので、より慎重に行いましょう。特に、特定の病気・病態の人は、それぞれ定められた許容量を守り、飲泉場に設置されている掲示に記載された飲用量を必ず確認しましょう。

泉質の特徴と泉質別適応症

いかがでしょう? 最近、疲れているな、と感じている人にこそ、温泉旅行はベストな休日の過ごし方だと思いませんか。目的の温泉地(施設や宿など)の泉質を事前に調べて、各特徴を知っておくとよいでしょう。

「温泉」に入る~実践編~

1)温泉に入るタイミングは?

食事の直前、直後は避けること。食後は30分から1時間程度空けてください。飲酒後の入浴は控えましょう。

2)スポーツするなら気を付けて

運動後は30分程度の休憩を取ってから入浴しましょう。

3)脱水症状にも注意

入浴の前後には、しっかり水分を補給しましょう。

4)温泉に入る前にココをチェック!

前段で泉質の話をしましたが、温泉に行ったらぜひチェックしてほしいのが「温泉分析書」です。だいたい脱衣所などわかりやすい場所に掲示されていることが多いのですが、これがきちんと掲示されていて、分析書が新しいものだと、しっかりと温泉が管理されていることを示す1つの目安といえます。

温泉分析書には、その温泉の泉質や適応症、禁忌症などが書かれています。ぜひ、これから温泉に入るときはチェックしてみてください。

5)温泉の上手な入り方

一般的にいわれている温泉の上手な入り方を確認してみましょう。

1.まずは手足から
湯船にどぼんとつかる前に、まずは手足から始めて、全身にかけ湯をすること。これで血圧が急に上がるのを防ぎます。もちろん共同で温泉を使うためのマナーとしても大事なことです。

2.湯船につかるとき
湯船につかるのは、体が温泉に慣れるまでは、3~10分を1~2回程度まで。慣れてきたら15~20分を2~3回程度にします。また、お湯を清潔に保つために、浴槽にはタオルを入れないように気を付けましょう。

3.上がるとき
泉質にもよりますが、シャワーなどで上がり湯をするとせっかくの温泉成分が流れてしまいます。上がるときは、そのままタオルで優しくふきましょう。
※ただし刺激の強い泉質(酸性泉や硫黄泉など)の場合や、肌の弱い方は、しっかり洗い流しましょう。

4.そして入浴後
入浴後はしばらく休憩を取ること。水分を取りつつ、30分程度はゆっくりしましょう。

6)こんなときは入浴を避ける!

温泉には禁忌症というものがあります。環境省によると禁忌症とは、「1回の温泉入浴又は飲用でも有害事象を生ずる危険性がある病気・病態」のことを指します。次の場合には入浴を避けてください。

  • 病気の活動期(特に熱のあるとき)
  • 活動性の結核、進行した悪性腫瘍または高度の貧血など身体の衰弱の著しい場合
  • 少し動くと息苦しくなるような重い心臓、肺の病気、また重い腎臓の病気のある方
  • 消化管出血、あるいは目に見える出血があるとき

また、例えば酸性泉や硫黄泉は、皮膚・粘膜が弱い人、高齢者の皮膚乾燥症の人はNGなど、泉質によって異なる禁忌症もあるので要注意です(これも温泉分析書をチェック!)。

「温泉」の歴史を楽しむ ~おまけ編~

さまざまな書物に温泉に関する記述が見られるように、日本人は古くから温泉と関わってきました。かの豊臣秀吉は、湯治のために有馬温泉(兵庫県)を何度も訪れていたとされています。また、徳川家康は熱海温泉(静岡県)を気に入り、病気療養中の吉川広家の見舞いのためにわざわざ京都まで、熱海の湯を運ばせたと伝わっています。

温泉の効果は、それに含まれる成分はもちろん、入浴で身体が温まりリラックスする、普段と違う環境に身を置きストレスから解放される、など複合的要素で高まるといわれています。日常生活で蓄積された心身の疲れやストレスを、温泉に出かける、温泉にゆっくりつかることで解消し、ぜひすてきな休日を過ごしてください。

以上

※上記内容は、本文中に特別なことわりがない限り、2017年4月14日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

執筆者 フリーライター 今城美貴子

鹿児島県鹿児島市出身。大学卒業後、地元・鹿児島の出版社にて丸8年勤め、タウン情報やライフスタイルの月刊誌ほか、温泉やグルメなどに関する別冊の編集も多数手がける。その後、上京。観光・旅行情報サイトのウェブライターやブライダル情報誌の編集長などを経て、現在、フリーランスのエディター・ライターとして活動中。

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