社員を大切にしたい

2016年9月20日

他人に負けない専門分野を持ちなさい/朝礼スピーチ

朝礼 自己啓発

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他人に負けない専門分野を持ちなさい

いよいよ今年度の下期がスタートします。下期にも、皆さんに意欲的に仕事に取り組んでもらいたいと思っています。今日は、そのためにぜひ実践してもらいたいことをお伝えします。

さて、職業の特徴を捉えたジョークには面白いものがたくさんあります。無人島に漂着した3人の学者の話を紹介しましょう。

その3人とは物理学者、化学者、経済学者です。幸い食料になる缶詰がありますが、缶切りは持っていません。この問題を解決するための発言が興味深いのです。学者たちはそれぞれの専門分野を生かし、次のように言いました。

・物理学者:高いところから缶詰を落とせば開くのでは?
・化学者 :缶詰を熱して膨張させたら開くのでは?
・経済学者:ここに缶切りがあると仮定してみようじゃないか……。

経済学者のくだりがジョークのオチです。この局面ではあり得ない発言ですが、職業の特徴を捉えているところが笑いを誘います。ひょっとしたら、この話を作った人は、経済学者を皮肉るつもりだったのかもしれません。

しかし、私は全く違う感想を持っています。学者たちは無人島に漂着するという極限の状態においても、自分の専門知識を使って何とか難局を乗り切ろうとしています。確かに経済学者の発言はピント外れですが、逆に言えば、常日ごろから自分の専門分野を真剣に、深く探究していなければ出てこない発言でもあります。私は、それがすごいと思うのです。

このジョークと似たような状況は、リアルなビジネスでも出てきます。先日私がお会いした、ある会社の経理担当者は、経理部に配属されてから今日までの10年間、会社の出来事を全て数字に置き換えて考えています。それを続けてきたので、大抵の「会社の数字」は覚えてしまったそうです。今では社長以上に数字の動きに詳しくなり、社長からも頼りにされる専門家的な存在です。

定性と定量という言葉があるように、全てを数字だけで判断することは危険です。しかし、無人島に漂着した学者たちと同じように、他を圧倒できるような自分の専門分野を持つことが、大きな強みになることは間違いありません。

皆さんも、ぜひ、自分の専門分野を持つための努力をしてください。それも、社内で相対的に強いだけでは不十分で、社外でも絶対的に強くなければなりません。専門家と呼ばれる人たちは、一般の人には想像もつかない、その分野の深さや奥行きを知っています。そうした世界を知ると、物事を「だいたい、こんなもんでしょ」と根拠なく決めつけることの軽率さが理解でき、慎重に物事が判断できるようになります。

そして、次のステップとして、状況に合わせて柔軟に自分の専門分野を生かせるようになってください。そのためには、異分野の専門家とたくさん話すことが必要ですが、そうした場で有意義な情報交換をするためにも、まずは自分の専門分野が必要なのです。

下期がスタートしたばかりの今がチャンスです。今日から、自分の武器となる専門分野をつくっていきましょう。我が社は、そうした社員へのバックアップを惜しみません。心から応援することを約束します。

以上

※上記内容は、本文中に特別なことわりがない限り、2016年9月20日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

執筆者 日本情報マート

中小企業の頼れる情報源として、経営者の意思決定をサポートするコンテンツを配信。 「開業収支」「業界動向」「朝礼スピーチ」など2000本を超えるコンテンツを有するほか、年間200件以上の市場調査も行っている。現在、50を超える金融機関に情報提供を行っている。

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