社員を大切にしたい

2016年3月14日

誘うほうも誘われるほうも気を使っています

コミュニケーション 上司と部下のギャップ

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登場人物

山田課長(営業一課 課長)
入社18年目の営業一課課長。大学時代まで野球部に所属していたバリバリの体育会系。部下には厳しく接することもあるが、その後のフォローには人一倍心を砕いている。情に厚く、周囲から信頼されている。

 

真一(営業一課所属)
入社5年目。物怖じしない明るい性格で、課のムードメーカー的存在。ただし、物事を楽観的に考える傾向があり、少しそそっかしく、「お調子者」的な部分が顔を出すのがタマにきず。

あらすじ

営業一課の山田課長には、気になることがあった。最近、部下の真一に元気がないのである。

真一はとても明るい性格で、課のムードメーカーである。そんな真一がふさいでいるのは、恐らく「新規顧客を開拓する社内プロジェクト」が原因だろうと山田課長は考えていた。このプロジェクトのマネジャーに真一を抜てきしたが、進捗は、はかばかしくない。プロジェクトチームのメンバーが真一に不満を持っているという噂もちらほら聞こえてくる。

慣れないポジションで真一は頑張っている。しかし、他部門のメンバーや年上のメンバーをまとめていくことは簡単ではない。何とかしようと躍起になる真一の頑張りは、空回りしているようだ。

真一にとっては試練である。しかし、今後の真一のキャリアを考えれば、ぜひ、突破してもらいたいところである。上司としては真一をサポートしてやりたいのだが、真一が何について悩んでいるのかが明確には分からない。

そこで、山田課長は真一を飲みに誘ってみることにした。業務時間ではなくあえて酒を飲みながらという環境にしたのは、社外のほうが真一が本音を話しやすいのではないかと配慮したためである。

ところが、いざ真一を飲みに誘ってみると、真一はどことなく困った様子である。

山田課長が真一を飲みに誘う会話の中に、上司と部下のギャップが見えた……。

山田課長が真一を飲みに誘う会話

課長:お疲れさま。プロジェクトの件、頑張ってくれているね、ありがとう。今回のプ ロジェクトは、いろいろな部門、立場の人が関わってくるから、難しいところもあると思うけど、大丈夫かい?

真一:はい。確かに私が不慣れなために、皆さんに迷惑をかけている点もあります。

課長:何か私がサポートできることがあれば遠慮なく言ってくれ。

真一:……。 私の営業計画が現場の実情にフィットしていないところです。しかし、それは私自身が現場と対話をして解決すべき問題です。とにかく任せてくださった課長の期待に応えられるよう精いっぱい頑張ります。

課長:そうか。このプロジェクトを進めるのは簡単ではないが、必ず真一のステップアップにつながる。 困ったことがあればいつでも言ってくれていいんだよ。

真一:はい、ありがとうございます。今のところ大丈夫です。

課長:(やはり会社の中では言いにくいのかな……) ところで、たまには気分転換も必要だろう。今夜、空いていたら飲みにでも行かないか? 近くに地酒のおいしい和食の店を見つけたんだ。真一、日本酒好きだったよな?

真一:(少し困ったような顔になり…) 今夜ですか? 分かりました。お供します。

課長:(お供しますって…) もし都合が悪かったら今夜じゃなくてもいいんだよ。

真一:いえ、今夜で大丈夫です。 ありがとうございます! 日本酒大好きですし、よろしくお願いします。 もちろん、課長のおごりですよね?(笑)

課長:ははは。 任せておきなさい。 じゃあ、7時には会社を出よう。

真一:はい。分かりました。

真一:(真一の心中は) あーあ、プロジェクトがうまく進んでいないから、きっとお説教されるんだろうな…。 うまく進められていないのは自分でもよく分かっているよ。課長のお説教を聞いている時間があったら、さっさと家に帰って休みたい気分なんだけど。とりあえず、2時間くらいは我慢かな。

上司と部下、それぞれの思いや考え

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