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向かい風でも前進する方法がある/朝礼スピーチ

社員を大切にしたい 2021年8月6日

以前、家族で海が見えるレストランで食事をしていた際に、たまたまセーリングをやっているという人と隣り合わせになりました。今日は、その人から聞いた、セーリングの魅力についての話を紹介します。

セーリングは、1人もしくは2人でヨットに乗って速さを競うスポーツです。コースが三角形で、追い風、横風、向かい風と、いろいろな風を受けながらヨットを進めなければならないのが特徴です。特に、向かい風に対してどのように対処するかが勝負の分かれ目になるそうです。

ヨットを進めるときを想像してみてください。追い風であれば文字通り順風満帆で加速することは、誰にでも分かるでしょう。では、向かい風のときはというと、風上に対して45度の角度でジグザグに進路を取ることで、結果的に前進することができるそうです。この角度で向かい風を受けることで「揚力」、つまり浮く力が前進を助けるのです。そして、自分たちがしっかりと風を受け、ライバルチームに風が届きにくいコース取りをすると、レースを有利に進められるとのことです。また、揚力を上手に活用すると、追い風のときより速く進むこともあるようです。

向かい風のときが勝負というのは、ビジネスも同じです。好景気で「作れば売れる」ときは、それほど工夫しなくとも業績は良いかもしれません。向かい風になったときこそ、会社間の差がつきやすく、本当の実力や底力が問われるのです。

私はヨットには乗りませんが、ジョギングをする際に、向かい風のときの進み方について考えさせられたことがあります。慣れないうちは、追い風であることに気付かず、「走りやすいのは自分の調子が良いからだ」と勘違いして無計画に疾走していました。すると折り返した後に、想定外の向かい風に抵抗するだけの体力が残っておらず、走れなくなってしまうこともありました。

しかし、経験を積むうちに、風を計算に入れながら走れるようになりました。まずは、たとえ無風に感じても、沿道の木の葉の動きなどを見て風の強さを確認します。もし追い風だと気付いたら、やがてやってくる向かい風に備えてペースを守り、体力を温存しながら走ります。向かい風のときは、「いつか追い風になる」と自分を励ましながら、なるべく体を低くして、腕をしっかりと振って耐え抜きます。

そして、向かい風の中で走ることに慣れると、追い風になったときに、とても気持ちよく走れることにも気付きました。追い風なら追い風の、向かい風なら向かい風の走りがあると、体で実感することができたのです。

私は、この会社が向かい風のときも、何とか前進し続けてきました。それは、向かい風でも諦めずに、自分なりの工夫をしながら、より良いコース取りをしてきたからだと思っています。これからもそうします。皆さんも、向かい風のときほど、前向きに取り組んでみてください。

以上

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