会社と社員を守る。労災の法定補償と法定外補償
リスクにそなえたい 2020年7月21日
安全配慮義務としての「労働災害」対策
会社には、社員が生命や身体の安全が確保された状態で働けるように配慮する、いわゆる「安全配慮義務」が課されています。この義務を果たすために必要な取り組みの一つが、労働災害の防止です。
近年、労働災害は多様化しています。足場から転落して骨折するといったケースだけではなく、過労死やパワーハラスメントに関する事案も増えており、労働災害を未然防止することは以前にも増して難しくなってきています。
会社は、被災した社員やその家族のことをおもんぱかり、いま一度、労働災害対策について考える必要があるでしょう。本稿では、労働災害が発生した場合の備えをどのように確保するかという視点から、いわゆる法定補償と法定外補償の基本をまとめます。