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「勘働きする力」を磨くには/朝礼スピーチ

リスクにそなえたい 2020年8月25日

若い頃に大変お世話になった上司が、以前、こう言っていました。「なにか嫌な予感がすると思ってすると、実際に取引先とトラブルになる直前であったりする」

簡単に言うと、「勘働き」ということなのでしょう。その上司は超能力者でもなんでもありません。仕事にぐっと集中していたり、真剣に向き合っていたりすると、仕事に対する感覚が研ぎ澄まされていきます。部下が取引先と電話をしている内容や雰囲気、取引の進み具合などを見ていると、「そろそろ不味いかも」と、ピンとくるのです。

私も、同じような経験があります。例えば、部下がメールで資料を送ろうとしているとき、中身を見ていなくても、何か問題がありそうなときは嫌な感じがします。部下の能力や性格、仕事の状況などをよく知っているために、勘が働くのだろうと思っています。

今、例に挙げた2つはリスクに関するものですが、チャンスについても似たようなことがいえます。テレビやインターネット、新聞、雑誌などたくさんの情報の中から、お客様に関するものがパッと目や耳に飛び込んでくることがあります。そして、そこから当社の新規営業やアップセルに結び付けられるだろうと、ピンときたりするのです。

また、お客様と会話する中で、今後、ビジネスチャンスがありそうだと感じることもあります。

皆さんは、こうした勘が働きますか。できないという人は、ぜひ身に付けてください。

そのために必要なことはさまざまありますが、一番大切なのは、「温度」です。どれだけ高い温度で仕事のことを捉えているか。普段から、どれだけお客様に関心を持っているか。こうしたことが、チャンスやリスクにピンとくる「勘働き」につながります。温度を「熱意」と言い換えてもいいでしょう。

皆さんの温度を高めるのは、一義的には経営者である私の役目です。これまであまり明らかにしてきませんでしたが、普段、私がお客様のことをどのように考えて接しているか、どのようなときに勘が働くのかを、今日からできるだけ皆さんにお伝えします。ぜひ参考にしてください。

ただし、私一人では力が及びません。組織の温度は、皆で高めていくものです。特に管理職の皆さんは、率先して自ら温度を高め、常にアンテナを張ってお客様の情報をキャッチし、部下に共有していきましょう。

他の皆さんも同じです。私や管理職にならってください。月に一度は皆で集まって、「耳寄りな情報をキャッチした」「これはチャンスにつながるのではないかと思う」といった情報交換をしてもよいでしょう。初めのうちは、的外れのこともあるかもしれません。それでも、皆で議論しながら続けていけば、きっと、温度の高い、勘が働く組織になれると、私は信じています。

今日から皆さん一人ひとりの「勘働きする力」を磨き、皆でチャンスをつかみましょう。

以上

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