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多様性は究極のBCPになる/朝礼スピーチ

競争力のある会社にしたい 2022年2月9日

私たちは新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を経験して、改めてBCPの重要性を強く認識しました。そして、震災や火災だけでなく、予想もつかない現象からも危機的状況に陥ることがあると知りました。いわゆる、「ブラックスワン(黒い白鳥)」と呼ばれる現象です。

わが社もこれまでBCPのマニュアル策定に取り組んできましたが、想定外だったコロナ禍においては、マニュアルだけでは対応できないことを痛感しました。マニュアルを超えるBCPがなければ、真のBCPとはいえないのです。

私は、従来のBCPを補完するのは、「人」に尽きると思います。まずは、一人ひとりの柔軟性や臨機応変な対応力が必要です。しかし、誰もが予想しないブラックスワンに対して、発生直後から対応できる人間は、そういないでしょう。

わが社がブラックスワンに対応できる会社になるためには、「ホワイトタイガー」の存在がヒントになります。ホワイトタイガーは文字通り体の白い虎で、実在します。体色を白くする遺伝子の働きで生まれる「白変種」で、人間など虎以外の動物でも、まれに生まれるそうです。白い体色は目立つので、獲物に気付かれやすく、天敵に襲われやすくなり、生存競争には適していません。

ところが、一説によると、もっと広い視野で見た場合、白変種は生存競争に勝ち残るための切り札になるといいます。なぜなら、地球には定期的に、氷河時代という危機が訪れるからです。

実は現在も氷河時代で、たまたま間氷期にあるともいわれています。現に、1万年ほど前までは多くの地表が氷河で覆われていました。地球はいずれまた、氷河で覆われるわけです。

氷河で覆われた白銀の世界で有利なのが、ホワイトタイガーのような白い体色の生物です。寒冷地に活路を求めた熊が白熊となって生存競争を勝ち抜いてきたように、氷河時代にはホワイトタイガーが、虎の絶滅する危機を救う可能性が高いのです。

私は、わが社をブラックスワンに対応できる会社にするためには、ホワイトタイガーのような、個性的な人材が集まれるようにすることが重要だと考えています。わが社が危機的状況に陥ったときに、全社員が同じタイプの人間で、同じような対応策しか思いつかなかったら、どうなるでしょうか。その対応策が誤っていた場合、会社は絶滅、つまり倒産へと一直線に進んでしまいます。

ところが、一人でも別の対応策を提案できる人がいれば、絶滅は避けられるかもしれません。また、危機的状況にいち早く対応できる社員が一人でもいれば、他の社員もその社員を見習って、徐々に対応していけるかもしれません。

私は、会社の存続のためにも、皆さんの個性を尊重したいと思います。趣味でも構いません。自分が得意な分野を伸ばすことに努めてください。また、私のやり方よりも良いと思う方法があれば、遠慮せずに、ぜひ提案してください。

以上

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