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まねをやめ開拓者になれ。その先に成功がある/朝礼スピーチ

競争力のある会社にしたい 2021年10月27日

今朝は、4月に入社した新入社員に集まってもらいました。早いもので、皆さんはこの10月で、入社して半年になります。これまでは上司や先輩の指導の下、ある意味、彼らのまねをしながら仕事を覚えてきたことでしょう。ここから先は、まねするだけでなく、イキイキと主体性を持って働いてください。そのために大切な話をします。

私の好きな役者の一人に、中島春雄さんがいます。中島さんは1954年の映画「ゴジラ」で、初めてゴジラの着ぐるみに入ったスーツアクターです。ゴジラ役に抜てきされた頃、中島さんはまだ20代でした。着ぐるみに入るとはいえ、それまでエキストラが中心だった中島さんにとっては初の主役です。しかし、怪獣映画はまだ黎明期で、怪獣の芝居を教えてくれる人はいません。中島さんの背中を押したのは、米国の「キングコング」に負けない怪獣映画を作りたいと考えていた、特撮の神様・円谷英二さんの熱い思いでした。

そうしてゴジラ役を引き受けたところから、中島さんの試行錯誤が始まります。例えば、ゴジラが時計台を破壊するシーンでは、鐘の音につられたゴジラが本能的に時計台に触れて壊してしまうように演じるなど、動物らしい芝居を追求しました。また、後年ゴジラの続編が作られ、怪獣同士の戦いが描かれるようになると、時代劇をヒントにしてアクションに緩急を付けるなど、芝居を改善し続けました。そうした努力の結果、中島さんはスーツアクターとして成功を収めたのです。

行動しなければ変化は起こらず、成功も失敗もありません。自ら開拓者となって、道を切り開く決意をしたことが、中島さんを成功に導きました。この中島さんの話に添えて、私から皆さんに、「現在の安定にとどまらず、困難に挑戦した先に成功がある」と、エールを送ります。

長い間同じ業界にいると、いやが応にも業界の常識にとらわれ、その枠から抜け出すことが難しくなります。その結果、「前例がないから難しい」「まだ早い。情報を集めてから」「もう遅い。競合が多すぎる」などと狭い視野で物事を捉え、チャレンジしにくい体質になってしまいます。しかし、今の皆さんは、良い意味で業界の常識が刷り込まれていません。そのフラットな感覚と、半年の下積みが融合する今こそがチャレンジを始めるチャンスなのです。

まだ若いからとか、もっと経験を積んでからなどと考える必要はありません。最初から成功の確証を得ている人などいません。成功した人が徹底しているのは、成功する可能性を高めるための努力、ただそれだけなのです。その努力を実りあるものにするために、皆さんは引き続き、上司や先輩に助けてもらわなければなりません。いかに努力しても、一人の力には限界があるため、周囲の助けが必要です。ただしその「助けてもらい方」が、これまでと全く違ったものになることは、今朝の私の話で分かったはずです。皆さんの頑張りを心から期待しています。

以上

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