この記事のタグ: 朝礼 部下育成

努力の成果は考え方ひとつで決まる/朝礼スピーチ

競争力のある会社にしたい 2022年1月11日

「自分は二十歳にして一国に属することを知り、三十歳にして天下に属することを知り、そして四十歳になって世界に属することを知った」

これは、幕末の学者で、坂本龍馬(さかもとりょうま)などの師として知られる佐久間象山(さくましょうざん)の言葉です。象山は20歳で自分の藩のこと、30歳で日本のこと、40歳で世界のことを考えるようになりました。年を経るごとに、自身の活躍の場が広がり、求められる役割も変わってくることを理解していたのです。

これはビジネスでも同じです。例えば、役職が上がれば、これまで以上の権限を持ち、部下を導き、多くの関係者と連携しながら、大きなビジネスに取り組むことになります。最初は上司に指示される小さな“作業”をこなすだけだったのが、チーム全体、会社全体、業界全体、日本全体、世界全体、未来へと影響を及ぼす仕事をするようになっていくわけです。

活躍の範囲を広げ、ビジネスパーソンとして成長するためには、経験を積み、知識を蓄える必要があります。しかし、経験や知識は日々の活動の中で、自然と身に付いていくものです。それよりも私が皆さんに意識してほしいのは、「考え方」を磨くことです。この考え方ひとつで、皆さんの日々の取り組みは、毒にも薬にもなるからです。

先日、知り合いの会社で役員が不祥事を起こしてしまいました。私もその役員と面識があります。経験豊かで、能力も高かったと思います。

しかし、その役員は、肝心の考え方が良くありませんでした。「自分の利益」だけを追求する考え方がエスカレートし、不祥事に至ったのです。

仮に皆さんが新人であれば、何か好ましくないことをしても影響範囲が小さく、やり直しがきくかもしれません。しかし、大きな権限を持った後に好ましくないことをすれば、もう取り返しはつかないのです。ですから、皆さんがビジネスパーソンとして成長していく過程では、考え方をブラッシュアップし、常に正しい道を進むようにしなければなりません。

私は、考え方は「目的(情熱)×知識(範囲と深さ)×影響範囲」で決まると思っています。何といっても大切なのは、何を成し遂げたいのかという目的です。そして、この目的を決めるプロセスと密接に関係するのが知識と影響範囲です。たとえ豊富な知識があったとしても、それを自分の利益のためだけに使うようでは、冒頭の象山のような広い視野を持つことはできません。

よく「40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持たなければならない」といわれます。40歳の表情は、それまでの生き様や経験によって決まってくるのだから、歩んできた道に責任を持ち、さらに前に進みなさいという意味が込められています。考え方についても全く同じことがいえます。

皆さん、自分の考え方に責任を持ってください。皆さんの日々の努力の成果は考え方次第で変わるものなのです。

以上

関連記事