小さな波紋でも、そこには広がりがある。

競争力のある会社にしたい 2020年12月3日

コロナ禍で生活様式が変化したことによる影響は、人々の消費動向にも表れました。そのあおりを受け、苦境に立たされながらも、株式会社槇田商店の槇田洋一常務は前を向きます。

槇田商店のある富士北麓の地域(富士吉田市、都留市、西桂(にしかつら)町など)は「郡内(ぐんない)」と呼ばれ、古くから国内有数の高級織物「郡内織物」の産地として知られてきました。郡内織物の特徴は、硬度の低い富士山の湧水を利用して染められた糸の美しさと、髪の毛ほどの細さの番手(糸の太さの単位)でも高密度に織りあげる技術。そこから生まれる抜群の手触りと高級感にあります。

「郡内織物のルーツを辿ると平安時代にまで遡りますが、産業として花開いたのは江戸時代だといわれています。華美な着物を禁じられた商人たちが、羽織の裏地に凝ることを〝粋〟として、郡内織物の中でも装飾性の高い先染めの絹織物を重宝したのです。明治時代には甲斐の国の絹織物として当時の県知事が『甲斐絹(かいき)』と命名し、広く普及しました。私ども槇田商店は、絹糸の買い継ぎ商として、そしてその後にその甲斐絹織物の卸商として1866年に創業した企業です」

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