4月から課長になった皆さんに伝えたいたった1つのこと/朝礼スピーチ

旬な話題を知りたい 2016年3月9日

新任課長になった皆さんに伝えたいたった一つのこと

今朝は新任課長の皆さんに集まってもらいました。改めて、昇進おめでとうございます。「皆さんが正しいと信じるやり方」でチームをマネジメントし、ぜひ、今期の目標を達成してください。

さて、新任課長になってたくさんのものが増えたり、大きくなったりしたと思います。分かりやすい例としては、お給料の額、部下の人数、仕事の量などがありますが、その他に自分の「権限」が大きくなっていることを実感していますか。

この朝礼の冒頭で、私は「皆さんが正しいと信じるやり方」という表現をしました。聞き流しても問題ないような、よくある言葉ですが、ここが会社であることを意識してもう一度考えてみてほしいのです。

今朝、皆さんは8時30分に出社してきました。また、今晩、取引先を接待する予定の人は申請書を提出しなければなりません。これらはすべて会社のルールです。入社してから今日までの活動を振り返ってみれば、会社員としての私たちの活動は、法令や社内規程、慣習など明示的、暗示的に決められているルールによって、かなり制限されていることが分かるでしょう。これが基本です。

ただし、ルールの中には「権限」で変えられるものがあります。例えば、チームのマネジメント方針がその一つです。新任課長の皆さんは、前任者のやり方にとらわれることなく、自分が正しいと信じるやり方でチームをマネジメントすることを、会社から正式に認められているのです。

実際に皆さんがどのような方針でチームをマネジメントするのかは分かりません。ルールの固まりである会社において、先のことが分からない曖昧な状態で仕事を任せてもらえるというのは、特別なことだと思いませんか。

部下は、皆さんの指示を驚くほど真剣に聞き、実行してくれるでしょう。一声で複数の“大人”を動かすことができる権限に最初は戸惑うかもしれません。しかし、すぐに権限の行使に慣れてきます。そうなったとき、絶対に忘れないでほしいのは、「決して自分の利益や保身のために権限を使わない」ということです。

会社は、皆さんの縄張りを広げるために権限を与えているのではありません。皆さんの権限は、部下にチャンスを与えるための“力”です。あるいは、取引先との交渉を有利に進めるための“武器”です。権限は、うまく使えば皆さんの成長の肥やしとなり、下手に使えば皆さんをおとしめる毒になることを覚えておいてください。

この朝礼で私は大きなボールを皆さんに投げ、皆さんはそれを受け取りました。この1年間、皆さんが権限を正しく行使できたかをジャッジするのは皆さんの部下です。1年後、皆さんの部下は生き生きと働いているでしょうか。「課長のために」と言って、頑張ってくれる部下が何人いるでしょうか。自分を律し、率先垂範して部下を導くしかないのです。新任課長の活躍に期待しています。

以上

※上記内容は、本文中に特別なことわりがない限り、2016年2月29日時点のものであり、将来変更される可能性があります。

執筆者
日本情報マート

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